2021年2月15日
📅 公開: 2021-02-15
東京株式市場の日経平均株価が終値で3万円を超えた。1990年8月以来、30年6か月ぶりの高値であり、株価としてはバブルの再来。
同時に、去年10月から12月までのGDP=国内総生産は、前の3か月と比べた実質の伸び率が年率換算+12.7%、2期連続のプラスとなった(内閣府発表)。しかし、2020年のGDPの伸び率は、前年比-4.8%と、2009年以来のマイナス成長となった(2008年リーマンショック)。
- 1989年 日経平均株価3万8915円(史上最高値)
- 1992年8月 終値で1万5000円を割り込み「失われた20年」に突入(バブル崩壊)
- 1997年 金融崩壊 山一証券や北海道拓殖銀行などの金融機関が経営破綻
- 1998年10月 日経平均株価は1万2000円台に落ち込む
- 2008年 リーマンショック 日経平均株価は6994円をつけた(取り引き時間中)
- 2009年3月10日 日経平均株価の終値、7054円98銭(バブル崩壊後の最安値)
大手証券トップがコメント
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野村ホールディングス
- 主要な中央銀行による大規模な金融緩和策
- 外国人投資家の日本株買いが活発になると予想
- 世界的な低金利に支えられている
- 米中関係の行方など不安定な要素も多い
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大和証券グループ
- コロナ後の企業業績の大幅な回復期待
- アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が主導する金融緩和
- まだ割高感はない
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SMBC日興証券
- マクロ経済回復とともに株高が続くと見込む
- アメリカの早すぎる金利上昇には注意
個人消費は節約志向であるし、新型コロナウイルス感染症の影響による解雇・雇い止めの人数は、2020年12月25日時点で累計7万9522人、日経平均株価の終値が実体経済に反映されている実感はない。
一部の報道は、新型コロナウイルス感染症の終息後に増税を報じている。