2021年2月18日
📅 公開: 2021-02-18
老齢に達した政治家たちが、女性に対して時代錯誤な発言を連発している。
「どういう議論がなされておるかを十分ご了解いただくことが大事。それをご覧に入れようということだ」(自民党幹事長2月16日) 「スケート界では男みたいな性格でハグなんて当たり前の世界だ」(自民党総務会長2月18日)
「男みたいな性格」について、のちに「「正確には『男勝り』と言いたかった」と発言の訂正を申し入れられた。
過去、報道はこの手の発言について、前後の文脈を省略して切り取ってきた。今回も鵜呑みするわけにいかない。とはいえ、発言した人たちは、世間から批判されても意に介さずだろうし、なにかおかしなことを言ったのか?と疑問を抱かないだろう。
世代の間で通じ合ってきた価値観や道徳観は、過去に批判されてこなかったし、あるいは看過されてきた。帰属している集団のなかでなら、その価値観や道徳観が通用している。なのに発言が時代錯誤だと批判されても、当人にはちんぷんかんなことを言う人ぐらいにしか映らない。
価値観をアップデートできていないからだといっても、当人はアップデートしなければならない理由を見いだせないし、アップデートの意味を理解できない。
なにかがおかしいと自分を疑える人は、セキュリティアップデートを定期実行する一方で、自分を疑えない人は、セキュリティホールを抱えたまま自分を運用していてもクラッキングされる恐れがないならそのまま自分を運用するだろう。