2023年9月5日

📅 公開: 2023-09-05

ロイターの外信を読んだ。

アングル:デジタル福祉導入のセルビア、締め出される最貧困層

デジタル福祉国家への移行は社会的弱者にとって、さらに重い負担になっていると活動家らは指摘する。問題が起きても対処するための手段が少ないためだ。

これは決定を覆すよう訴えるために費やせる時間や資金が少ないほか、インターネットなどの情報サービスへのアクセスが限られていることにも起因している。

マイナンバーカードに紐付けられる健康保険証の問題と重なった。日本でもデジタル福祉国家への移行は進むし、介護や生活保護などに適用されそう。

一般の人々は現状の福祉制度と公正よりデジタル福祉国家と不正に関心を寄せる。

たとえば生活保護の不正受給の割合は全体の1%に満たないと指摘(PDF )されていても、デジタル福祉国家へ移行して不正受給をゼロにしてほしいと期待する人はいる。

そういう人がいる社会が健全だと思うけれど、デジタル福祉国家に移行して生活保護を受給できなくなる人が現れると訴える人々が急減しないレジリエンスを保持しておきたい。私はいつか生活保護を申請するかもしれないと頭の片隅にあるか、そんな機会は訪れないと無意識に確信しているかによっても、期待値は変わるかも。